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声優・仲村宗悟が宮沢賢治の名作童話を熱演!「YOMIBITO MAGAZINE」からインタビュー&貴重オフショットを公開!

Reader Storeが独占配信する毎号一人の声優をピックアップするボイス&フォトマガジン「YOMIBITO MAGAZINE<ヨミビト マガジン>」のVOL.7が3月8日(金)より配信開始になりました。

今号は、『THE FIRST SLAM DUNK』宮城リョータ役などでお馴染みの声優・仲村宗悟さんが登場!! 名作文学『よだかの星』(著:宮沢賢治)の朗読、撮り下ろし写真やロングインタビュー、さらに動画メッセージも収録されます。

noteでは、本誌よりロングインタビューから一部を公開。 本誌未公開の貴重なオフショットをお届けしますので、お見逃しなく!

YOMIBITO MAGAZINE <ヨミビト マガジン> vol.9~仲村宗悟【朗読音声付き】

◆仲村宗悟インタビュー

仲村宗悟(なかむら・しゅうご)
1988年7月28日/沖縄県生まれ
代表作は『THE FIRST SLAM DUNK』宮城リョータ役、『ブルーロック』我牙丸吟役、『アイドルマスター SideM』天道輝役など。ABEMA『声優と夜あそび 2023 - 繋(コネクト)』のMCを担当(平日毎日21:40~放送)。

『よだかの星』は哲学的
いろいろな解釈ができる

――「YOMIBITO MAGAZINE」は、文学作品の朗読とグラビア、インタビューを一度に楽しんでいただける新感覚のデジタルマガジンです。仲村さんには今回、宮沢賢治の『よだかの星』を朗読していただきました。名作童話として名高い作品ですが、仲村さんはご存じでしたか?

仲村 いえそれが……題名は聞いたことがあったし、世代によっては教科書に載っていたという話も聞くし、有名な作品であることは知っていたんですけど、実は今まで読んだことなかったんです。あまり機会がなかったんですよね。だから『よだかの星』の“よだか”が主人公の鳥の名前だということも、今回、朗読のお話をいただいて初めて知った感じです。なんか……すごく勉強になったなぁ。

本誌未公開ショット①
撮影に入ると、カメラマンのリクエストにも即座に対応する仲村さん。本誌に収録のジャケット姿のクールなショットの数々、ぜひチェックしてくださいね!

――宮沢賢治の小説には、なじみはありました?

仲村 そうですね。『銀河鉄道の夜』とか『注文の多い料理店』とか、時代を超えてずっと読まれ続けているし、アニメになったり映画になったり演劇だったり、すごくなじみ深いなと思います。それこそ『注文の多い料理店』は、子どもの頃に図書館で借りて読んだこともあるんですよ。ちょっと不思議な夢の世界のお話のようで、面白かった記憶がありますね。あとびっくりしたのが、『よだかの星』が今から100年以上前に書かれたものだったことです。

――確かにそうですね。はっきりした年号は書かれていませんが、おそらく執筆されたのが1921年、大正10年頃と考えられていて、世に発表されたのが賢治が亡くなった翌年の1934年=昭和9年だったそうです。

仲村 言葉遣いはやっぱり古めかしいところはあるんですけど、子ども向けだからか予想以上に古さを感じさせないというか。だからそんなにも前の小説だと聞いて驚いたし、今も残り続けて読まれ続けるなんて、文学ってすごい!し、ものを書く人ってすごいなと思いますよね。

本誌未公開ショット②
『よだかの星』の朗読では、様々な鳥や星といった人ではないキャラクターを熱演。よだかをいじめる鷹の演技では、その声色の変化に、スタッフ一同、思わず息をのみました!

――100年前の話だと思うと、驚きがありますね。いろいろなメッセージが伝わる作品でもあると思いますが、読んでみた感想はいかがでした?

仲村 目新しさがある話でしたね。100年前でありながら、すごく新鮮に読めたので。それに、哲学的な話だなとも思いましたね。一番印象的だったのは、自分も命を奪われるかもしれないという恐怖に怯えながら、でも、自分も生きていくために相手の命を奪ってるんだっていうことに、主人公のよだかがすごく悲観する。そこがまず心に残りましたし、よだかがみんなから差別されている存在だったことも、印象的です。今もコンプライアンス問題がよく話題に上がりますが、このお話が書かれた時代こそ、いろんな差別が今より強かっただろうから、そういうものを、人間ではないもの達に置き換えてるんだろうな。いろんな視点で、いろんなことが入ってくるお話ですよね。

本誌未公開ショット③
空き時間には地元・沖縄の話で盛り上がっていた仲村さん。近々沖縄へ行くというスタッフにおすすめの沖縄料理店などを紹介してくださいました!

――宮沢賢治の作品はファンタジックなお話が多いので、実際『よだかの星』を通じて彼が伝えたかったものは何か?に関しても、解釈や考察をされている方が多いようです。

仲村 うん、そうでしょうね。途中に、よだかの弟としてカワセミが出てきますけど、鳥としては全然種類が違うじゃないですか。でも、なぜカワセミなのかな?って考えると、それもいろいろ見方ができるなと思ったり。

――当時、生物学的によだかとカワセミが近しい分類をされていたということもあったそうですが、一番近しい存在である弟のカワセミは、醜いよだかに対してとても美しい鳥。その対比を強調したかったとも言われています。

仲村 そう。でも逆に、僕は希望的な話なのかな?とも思ったんですよね。別に同じ種族じゃなくても、違うもの同士でも家族になれる、なり得るんだという。それを宮沢賢治が意図したかどうかは分からないですけど、そういう見方をしてみたら、ますます深い。同じ鳥だから、違っててもみんな家族になれるんだよ、ということかも知れないし。

本誌未公開ショット④
本誌のロングインタビューでは、よだかの境遇がご自身の幼少期とにているという仲村さんのパーソナルなお話も。

――その視点もありますね。今、家族をテーマにしている映画や小説も、すごく多いですし。

 そうそう、いろんな読み解き方ができるのがまた面白いですよね。そういうのは、今の時代の分かりやすく書かれた作品だと、あまりできないことだろうし。あと僕が気になったのは、意地悪な鷹がよだかに「たか」を名乗るな、「市蔵」に名前を変えろって言うじゃないですか。なぜ「市蔵」だったのかな?というのも不思議だし、その「市蔵」という名をよだかはめちゃめちゃ嫌がるのも、どうしてなのかな?とか。細かいところも、すごく気になる作品でしたね。

※「YOMIBITO MAGAZINE VOL.9」より一部抜粋


インタビューの続きは、3月8日発売のYOMIBITO MAGAZINEのvol.9に掲載されています! 本誌では、ロングインタビューのほか、名作児童文学『よだかの星』(著:宮沢賢治)の朗読音声や、スタジオでの撮り下ろし写真、動画メッセージも収録。仲村宗悟さんの魅力満載の内容でお届けしますので、ぜひチェックしてみてください! 

▼YOMIBITO MAGAZINE <ヨミビト マガジン> vol.9~仲村宗悟【朗読音声付き】試聴動画

https://youtu.be/Q10kJjkP7oI

▼YOMIBITO MAGAZINE <ヨミビト マガジン> vol.9~仲村宗悟【朗読音声付き】はこちらから!

https://ebookstore.sony.jp/item/LT000198588002288791

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