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『チェンソーマン』デンジ役が話題!大注目声優・戸谷菊之介が芥川龍之介作品を朗読。「YOMIBITO MAGAZINE」からインタビュー&貴重オフショットを大公開!

Reader Storeが独占配信する毎号一人の声優をピックアップするボイス&フォトマガジン「YOMIBITO MAGAZINE<ヨミビト マガジン>」のVOL.4が配信開始。
今回は、『チェンソーマン』デンジ役などで知られる大注目の声優・戸谷菊之介が登場!!
好評発売中の本誌よりロングインタビューの一部を、本誌未公開の貴重なショットと一緒にお届けします。笑いが絶えなかった撮影時のオフショットは必見です!

YOMIBITO MAGAZINE <ヨミビト マガジン> vol.4~戸谷菊之介【朗読音声付き】

戸谷菊之介インタビュー

本誌未公開ショット①
TVアニメなどの最新作に続々出演中で多忙な戸谷さん。今回は、朗読の収録、インタビュー、写真撮影と長時間のスケジュールにもかかわらず、スタッフに冗談を言って和ませてくれたり、戸谷さんの登場から終始笑顔の絶えない現場でした!

戸谷菊之介(とや・きくのすけ)
1998年11月30日生まれ。代表作は『チェンソーマン』デンジ役、『UniteUp!』清瀬明良役、『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』ミケランジェロ役など。2023年10月より放送中のTVアニメ『柚木さんちの四兄弟。』柚木尊役、『七つの大罪 黙示録の四騎士』ドニー役としても出演。2024年放送予定のTVアニメ『逃げ上手の若君』では吹雪役を演じる。

芥川龍之介の文章はお洒落! 短編なのにドラマティック

――「YOMIBITO MAGAZINE」は文学作品の朗読とグラビア、インタビューを一度に楽しんでいただけるデジタルマガジンです。今回、戸谷さんには、芥川龍之介作の『トロッコ』を朗読していただきました。

戸谷 はい、とても楽しかったです。

――『トロッコ』という作品のことはご存じでしたか?

 正直、初めて読みました。芥川龍之介さんの小説は、『蜘蛛の糸』を学校の教科書で読んだことはあったんですが、『トロッコ』は知らなくて。すごく新鮮な気持ちで朗読させてもらいました。

本誌未公開ショット②
本誌未公開ショット③
撮影中、時折面白ポーズをとってスタッフを笑わせてくれる戸谷さん。そして満面の笑顔から一転して魅せるクールな表情も素敵……! ぜひ本誌の写真をチェックしてください!

――作品を読んでどう思いました?

戸谷 芥川さんの文章って、結構独特なんだなと感じました。目で文章を追っているだけだと、そんなに気にはならないというか。スッと読めてしまうんですけど、声に出して読んでみると、それがハッキリ分かると言いますか。一番感じたのは……このお話は主人公の良平の独り語りで進んでいくんですけど、周りの情景を描写していたり、思っていることを書いたすぐあとに、“が、〇〇〇〇”って否定する文が続く場面が多いんですね。

――普段、“が、〇〇〇〇”と会話する人も、いないですからね。

戸谷 そうなんですよ(笑)。僕が読んできた小説でも、あんまり見たことがないし、ひとつの場面でも連続で使われていたりするんです。特徴的ですよね。

――収録中も、鼻濁音で発音する“が”に、戸谷さんが気を使われているのが分かりました。しかも文頭に出てくる鼻濁音は、読み手にとっても難しいですよね。

戸谷 そうですね。セリフではないので、あまり強く発音しすぎないように、強弱も考えなきゃいけない。そこは最初のテストの段階でディレクターさんからも指摘がありましたね。

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真剣な表情で収録に臨む戸谷さん。収録では、主人公の少年以外にも、腕っ節の強そうな男たちの迫力あるセリフも…! その演技にブースの外のスタッフが沸きました!

――……と、テクニカルなお話が伺えるのも、こういう機会だからこそですね。物語全体についてはいかがでしたか?

戸谷 お話の流れにも、芥川龍之介さんらしさみたいなものは感じました。僕もそんなに芥川龍之介作品を知っているわけではないんですけど、理不尽な感じと言いますか。

――確かに『蜘蛛の糸』なども理不尽な状況に主人公が投げ込まれて、その心理描写が迫る作品ですし。

戸谷 その印象もあるのかな。なんて言うんだろう……人の沈んだ心を書くのが上手い方だなと思いましたね。『トロッコ』も短い物語なんですけど、ドラマがある。これが芥川龍之介なんだな!って感じが、すごくしました。

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本誌のロングインタビューでは、今回の朗読についてはもちろん、演じる際に気にかけていることなども詳細に語っていただいています。戸谷さんが好きなSF小説についての話題も見逃せません!

――主人公の気持ちの浮き沈みの変化が、刻々と描かれていくのが読みどころ。芥川龍之介が短編の名手と呼ばれているのも、よく分かりますね。

戸谷 それに、表現もお洒落ですよね。例えば……男たちに頼んでトロッコに乗せてもらった良平が、途中の茶店で休憩するシーンがあるんです。最初のうちは、ワクワクしていた良平なんですけど、その頃には予想していた以上に遠くまで来てしまって、内心もう帰りたくて仕方ない。“良平は独りいらいらしながら、トロッコのまわりをまわって見た。”と書いてあるんです。でも次の行では、“トロッコには頑丈な車台の板に、跳ねかえった泥が乾いていた。”と、乗ってきたトロッコを描写してるんです。良平の心理や情景もよく分かるし、同時に、跳ねた泥が乾いてたという描写だけで、泥が乾いてしまうほど長い時間が経ってしまったことも分からせてくれる。表現が、すごくお洒落だなと思いました。

本誌未公開ショット⑦

※「YOMIBITO MAGAZINE VOL.4」より一部抜粋


好評発売中のVOL.4には戸谷菊之介のロングインタビューのほか、名作文学『トロッコ』(著:芥川龍之介)の朗読音声や、スタジオでの撮り下ろし写真、動画メッセージも収録。意外な愛読書が明かされるインタビューは必読! ぜひチェックしてみてください。 

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