話題作へ続々出演! 声優・坂田将吾が名作『檸檬』を朗読。「YOMIBITO MAGAZINE」からインタビュー&オフショットをお届け!
Reader Storeが独占配信する毎号一人の声優をピックアップするボイス&フォトマガジン「YOMIBITO MAGAZINE<ヨミビト マガジン>」のVOL.2が配信開始されました!
今回、TVアニメ『チェンソーマン』早川アキ役など話題作への出演が続く声優・坂田将吾が登場。
好評発売中の本誌より特別にロングインタビューの冒頭部分、さらに撮影時の本誌未公開のオフショットをお届けします!!!
坂田将吾インタビュー
初めての純文学作品の朗読『檸檬』の主人公への共感
――「YOMIBITO MAGAZINE」は、朗読音声付きの電子書籍とインタビューと撮り下ろしグラビアが一つになった、ニュータイプのボイス&フォトマガジンです。坂田さんはこういう形で朗読音声を収録されるのは初めてだったそうですね?
坂田 そうなんですよ! 正直、今日収録した朗読が、どういう形で皆さんのお手元に届くのか。僕もまだ現物を拝見していないので、ワクワクしてます。朗読自体も、朗読劇に出演させていただいたり、他の方とセリフを掛け合うドラマCD的なものに出させていただくことはあるんですが、今回のように一人だけで小説を読む……しかも、純文学を朗読させていただくのは、本当に初めてです。
――坂田さんのファンの皆さんも、驚かれているかも知れませんね。
坂田 いや~、僕もまさか!って思いました(笑)。どういう風に聴いていただけるのかな?と思うと、そこもドキドキですね。
――今回朗読いただいたのは、梶井基次郎が大正14年に発表し、彼の代表作としても名高い短編小説『檸檬』です。梶井基次郎が、学生時代に抱えていた鬱屈した心情を「私」に託し、憂鬱な心象風景を色鮮やかな檸檬と対比させた空想を、詩情に満ちた表現で描いた名作と言われていますね。
坂田 僕も梶井基次郎という名前や『檸檬』という題名は、とても有名なのでもちろん知ってはいましたけど、実は読むのはこれが初めてでした。名作文学って、名前は知ってるけど中身までは……ということが多いと思うんです。なるほど、あの『檸檬』はこういう話だったのか!と、すごく興味深かったですね。
――小説を読んでの率直なご感想は?
坂田 うーん……なんて言うんでしょう、僕ら世代がよく読んできた小説と比べると、変わったお話だと感じましたね。プロの作家さんの小説は、雑誌に連載していたものが、単行本になったりするイメージじゃないですか。でも『檸檬』は短いお話なので、どういう形態でこの作品が世に出て評価されたのかな?というのも気になりましたね。
――同人誌で発表されたものが、数年後に単行本になり、評論家に高く評価されたことで文壇に認められたそうですよ。
坂田 へぇ! 同人誌からプロになるって今もありますよね、漫画家さんとかイラストレーターさんとか。そう聞くと、なんか親近感持てますね(笑)。
――変わったお話に感じたということですが、確かに内容はかなり鬱々としていますよね。心象風景を独り言のように語っているスタイルですし。
坂田 そうですよね。普段、僕らが親しんでいるエンタメ系の小説だと、主人公が壁にぶつかって葛藤して、そこから立ち上がって……みたいに、明確なストーリーがあることが多いから、純文学にはこういうお話もあるんだという発見も一つありました。ただ僕的には、この主人公の「私」がやっていることは、すごく自分と似通っているところもあるな、と思ったんですよ。
※「YOMIBITO MAGAZINE VOL.2」より一部抜粋
大好評発売中のVOL.2には坂田将吾のロングインタビューのほか、名作文学『檸檬』(著:梶井基次郎)の朗読音声や、スタジオでの撮り下ろし写真、動画メッセージも収録! ぜひチェックしてみてください。