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声優&アーティストの斉藤朱夏が、ダブル・アニバーサリーの“8月”に届けたかったメッセージと未来予想図

Reader Storeが独占配信するデジタル・ミュージックマガジン『Reader Store Music Extra』第10号は『ラブライブ!サンシャイン!!』渡辺 曜役、そして「Aqours」のメンバーとしても活躍する声優&アーティスト・斉藤朱夏をフィーチャー! 
自身の誕生月でありソロデビュー月となるアニバーサリーな8月9日に、3rdミニアルバム『愛してしまえば』をリリースした彼女が、今回掲げたテーマは“愛”! さまざまな愛、恋の形を音楽に乗せて伝えたかったメッセージとは? 本誌のインタビューから一部をお届けします!

来てくれるみんなを心から信頼しているからです。だから安心して何でも出せるというか……みんなにありのままの自分を見て欲しいと思えるようになった

――朱夏さんは2019年にソロデビューされてからは、より積極的に音楽に向き合っていますね。特にライブには精力的に取り組んでいるイメージが強く、昨年だけでも春と夏のツアー、そして冬の単独公演と、20公演近くのステージを届けています。女性の声優アーティストで、こんなにワンマンライブを行っている方も珍しいですよね。

斉藤 はい、よく言われます。もともとライブは大好きなので隙あらばワンマンをやらせてもらっていたんですけど(笑)、去年くらいからはコロナ禍の自粛ムードも少しずつ緩和されていったので、ほんとにたくさん回らせてもらいましたね。

――Aqoursでの活動も8年目、ソロアーティストとしての活動も4年目を迎えて、活動の幅もかなり広がったと思います。逆に変わらない部分というのはありますか?

斉藤 そうですね。いつも、一つひとつのステージを噛みしめながら歌いたいというのは変わらないですし……Aqoursで立たせてもらっているドームでも、ソロツアーで回らせてもらっているライブハウスでも、ステージに出て行く前は死ぬほど緊張する! というのは、全然変わらないです(笑)。

――いつも堂々とパフォーマンスするハツラツとした朱夏さんを拝見しているので、全然そうは見えないですけど……。

斉藤 そう、それもよく言われるんですけど(苦笑)……リハーサルでもダメダメだとほんとに落ち込んでしまいますし、もう無理だ! みたいになっちゃうんです。そもそも自分に自信がないので、頭の中ではできているつもりでも、いざ動いてみたらできないとか、そういうことが多くて、ますます自信をなくす。それが緊張として出てしまうし、せっかく皆さんが会いに来てくれるのに! 何してるの私!! って思っちゃうんですね。

――グループとソロでは緊張にも違いがあったりします?

斉藤 ありますね、やはり。プレッシャーの内容が違うとか。ソロだと自分が座長だからこそ、という緊張がありますし、Aqoursもそうですが作品としての活動となると、自分のキャラクターを背負って出ていくプレッシャーがあります。でも、どちらもその日は一期一会で、ライブのために来てくださる皆さんの時間をいただいているからこそ、素敵なものにしたい! という気持ちは同じ。きっと、自分で自分にプレッシャーの呪文をかけてしまっているのかも?

――プロとしての責任感ですね。でも、もう慣れてもいい頃?

斉藤 そうなんですよね~! でも慣れないんです!! 本当にステージに出る直前まで結構ヤバいですし(苦笑)、1日に2ステージある時も、2ステージ目は最初と同じだけ緊張しちゃう。「1回やってるんだし!」って頭では分かってるんですけど……ダメなんですよ。多分、一生緊張し続けるんだろうなって思います。

――そういう姿を、ファンの皆さんももうご存じですか?

斉藤 はい、みんな知ってるよね! って。私が泣き虫なのも、よーくご存じだと思います(笑)。これも不思議なんですけど……私、そもそもあまり人前で泣かない人だったんですよ。特にグループの時は。東京ドームに初めて立たせてもらった時も泣かなかった。

――ご自分で、泣かないようにしていた?

斉藤 
そうですね。役として出ているし、スクールアイドルとしての在り方というのもあったので、泣いてしまうのは違うなと。でも、逆にソロでガンガン泣いてる姿を見て、この人めっちゃ泣くな! もう何かっていうとすぐ泣くじゃん! と思われているハズです(笑)。もともとは、涙もろいほうなので。

――なぜソロだと泣いてしまうんでしょう。

斉藤 それは、来てくれるみんなを心から信頼しているからです。だから安心して何でも出せるというか……みんなにありのままの自分を見て欲しいと思えるようになった。昔の自分は、気持ちを表に出すことができなかったので、やっと人間になれたね、良かったね! って感じる人も多いかも(笑)。もう一つ理由があるとすると、音楽があるからですね。音楽に自分の気持ちを乗せると、すらっと言えることが多いんです。直接、言葉では言えないことも。音楽で心を伝えることができると気付いたから、やっと素の自分が出てきてるんだろうなと思いますね。

――それも、Aqoursとしての音楽があり、斉藤朱夏としての音楽があり……と、両方あるからこそ気付けたことかもしれないですね。

斉藤 ほんとにそう思います。一番最初に私がステージに立つことができたのは、『ラブライブ!』のおかげだし、それがあったからみんなが私のことを知ってくれた。こんなに長くAqoursを続けさせてもらえていること自体が奇跡ですし、私にとってはホームみたいな場所なんです。そこを大切にしつつ、ソロ活動も大事にしていきたい。だから、もしもどっちかがなくなってしまったら、すごく困っちゃいますね。

――そんなソロ活動を、いま振り返って思うことはなんでしょう。

斉藤 少しずつですけど、デビューの時になりたかった自分に、なれてはきてる気がします。いろんなことに対しての責任だったり重みだったりも、活動していくなかで明確に分かってきました。グループ活動と違って、ソロ活動はセルフプロデュースが大事なので、未来予想像をしっかりと立てていくことも大切だなと実感してます。

――未来予想図があるんですね。

斉藤 私、性格的にすごく計画を立てたい人なんです。ドカンと目標があって、そこに向かって我武者羅に進むことで、面白いものを見つけるのもめちゃめちゃ楽しいんですけど、そういう寄り道がありつつ、ベースにはこういう計画で行こうというタイプ。なので、結構面倒くさい。私の人生は、人におすすめしないです!(笑)

――どちらかに舵を切り続けていたほうが、迷わず進めますよね。

斉藤 どうしても……斉藤朱夏を“作品”とか“商品”としての見方をしてしまうんですね。多分、自分の中にいろんな人間がいて、“斉藤朱夏をこう見せたい”と思っている。だからその時々で、スイッチの切り替えをしているなと。ライブの時も、もちろんアドリブの部分もあるんですけど、“こういうパフォーマンスをしたい”というのをあらかじめ頭の中でバーッと考えて、それを出したい。だから、そうできない時の反動が、緊張だったり、落ち込みにつながるのかなって思います。

きっかけになったのは“キュン”でしたね。みんなをキュン♪とさせたいよね! って

――自己分析もちゃんとされているところは、セルフプロデュースしていくソロアーティスト活動に向いている気がしますね。では音楽制作に関しても、まずはコンセプトを提示するところからのスタートになりますね。最新3rdミニアルバム『愛してしまえば』では、どのように考えていきましたか?

斉藤 今回に関しては、スタッフと一緒に考えていったんです。リリースのタイミングがちょうどソロ活動4周年にもあたるので、私自身が一番大事にしている“愛”を、改めて掲げようとなりました。結果、楽曲自体は恋の歌がすごく多くなったんですけど、きっかけになったのは“キュン”でしたね。みんなをキュン♪とさせたいよね! って。

※『Reader Store Music』インタビュー記事より抜粋

インタビュー・文:阿部美香
撮影:荻原大志


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▼PROFILE

斉藤朱夏(さいとう・しゅか)
8月16日生まれ。埼玉県出身。2015年、『ラブライブ! サンシャイン!!』の「渡辺 曜」役で本格声優デビュー。同作品のスクールアイドルグループ・Aqours(アクア)としても活動。2018年11月に開催されたAqoursの東京ドーム公演(2days)では、国内外ライブビューイング含め、15万人の動員を記録。同年12月31日の『第69回 NHK紅白歌合戦』への出場も果たす。2019年8月14日にミニアルバム『くつひも』でソロアーティストとしてメジャーデビュー。そして、2023年8月9日、待望の3rdミニアルバムをリリース。8月16日から全国8ヵ所のライブハウスツアーも開催。小さな身体から繰り出されるパワフルなライブパフォーマンスが魅力。アーティストとしてさらなる飛躍が期待される。 
オフィシャルサイト:https://www.saitoshuka.jp

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